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新年度スタート。




新たな学びのためにつくばを離れる彼女との別れを惜しみつつ、

これからの彼女の未来にワクワク嬉しくもなり、結果、仲間たちと酒盛りという送別会。

笑顔で送り出した3月終わり。


出会って別れてを繰り返すこの季節にちょっとだけセンチメンタルな気分になりましたが、心新たに新年度スタートです!!

ポカポカ陽気が続いてギャラリーのある天久保地区の桜もぼちぼち咲きはじめたなぁと思っていたら、今日は雨。

桜がちょっと心配になりますね。無事に満開を迎えてほしい!!

 

さて。

先日のこと。

今日みたいな雨の日にやっと行ってきました。

東京国立近代美術館で開催中の中平卓馬の写真展「火 | 氾濫」

 

この展示構成、想像と違って新鮮でした。

中平作品を鑑賞するということはもちろん根底にありますが、たくさんの資料・言葉たちを浴びると中平卓馬という人をじっくりしっかり丁寧に辿ってみたくなるのです。「研究」という言葉が正しいのか分かりませんが、私が学生で写真もしくは言葉なんかをテーマに卒論を書くならこの作家についてとことん調べてみたいなぁと思ってしまったくらい。(きっと容易いことではないと思いますが・・・)


作品を鑑賞して「○○だった」と感想を述べることはある種、自分の中で一つの答えを導き出していることだと思うのですが、今回の展示を通して私はやっぱり(今までもこれからも)中平卓馬が分からない(笑)し、より知りたくなりました。

そんな簡単に一人の作家のことを理解できるわけがないのだ。

だから面白いのだ。

これはどんな作品(プロアマ問わず)にも言えることなのだよなぁとも。

そんな気持ちに気づかされハッとしたそんな展示でした。

 

 

ギャラリーにある中平卓馬関連の写真集や本は少ないのですが、今回の展示の図録も予約してあるのでもうすぐ届くと思います。

読んでみたい方、ギャラリー内で読めますのでお声がけくださいね。


【おまけ】

私が中平卓馬を知ったのは20代の頃。ホンマタカシさんが中平さんを撮った写真集の裏表紙「きわめてよいふうけい」というこのshort hopeに書かれた赤文字に何だか惹かれたのがきっかけでした。このshort hopeの実物(写真とはまた別のshort hopeで別の文字が書かれている3箱)も展示されていました。赤文字でビッシリ書かれた言葉に震えた。実物の凄み。これを見れただけでも私の20年分の何かに出会えた気持ちになって嬉しかった。やはり足を運ばなくては出会えないものが展示にはあるなぁと感じました。



 

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